2011/5/30(月)
四月某日、熊本の坂口副支店長より 「寺井さん、出番ですよ出番!」と携帯に着信。「何の出番?」と間抜けな返事をしつつ、『ん、かつて熊本時代に一緒にやった宴会芸のヘビメタ”エア・バンド゙”でほうきもってエア・ギターか!?』などと空想にふけっていると、「徒然ですよ、つ・れ・づ・れ・・・・。」と坂口副支店長。「んっ、つれづれ? おー!」 ということでネタにいきます。
毎回、徒然なる…更新の度に「回ってきたら何を書こうか...。」といくつか考えてたなか、季節はずれではありますが、 『薪ストーブ』ネタでいきたいと 思います。
我が家では自宅新築の際に『薪ストーブ』を導入し、冬場は主力暖房器具としてガンガン使用しておりますが、なによりエコで暖かい!揺らめく炎の癒しです。当時、地球温暖化やエコロジーなどという言葉が一般に浸透し始めたところであり、「俺も一丁エコに貢献しようか!薪を自分で確保すれば暖房費タダのエコでもあるし。」(ちなみに薪は完全燃焼させてもCO2を排出しますが、これは自然循環の一環とみなされ、いわゆる”CO2フリー”燃料であり地球に優しいのです。)また炭鉱町育ちなので、子供のころは”石炭風呂”の炊きつけが日課で、薪・火の扱いには慣れていた事もあり安易な気持ちで導入しましたが、”正解”だったと感じてます。『薪ストーブ』はストーブ自体が出す輻射熱(遠赤外線)と空気の対流によって家の中全体を柔らかく暖かくします。また、寝る前に薪を追加しておけば朝までほんのり暖かく、寝起きの寒さを感じません。そして冒頭の通り、屋内に居ながら揺れる炎を見ることが出来ます。
そんな『薪ストーブ』ですが、やはり良い事ばかりではありません。燃料となる薪の確保が大変なのです。
我が家では一冬に1t~1.5t の薪を必要とします。薪は主に樫・楢などの広葉樹が原木となりますが、私は数箇所の知り合いの山から切り出して頂き使用してます。最終的な薪の長さは35cmがベストなので、まず山で原木を運びやすい70cm前後に切断して持ち帰りストックします。
「雨よけが短すぎて意味無い!」との声もありますが、気にしません。
これくらいの量の原木では一冬は到底もちません。この3倍は必要です。
持ち帰るだけでも結構な労働が必要なのです。
それを更に、自宅の庭(猫の額ほどの)でチェンソーを使い半分に切断します。いわゆる”玉切り”という斧で割れる状態にします。
”信頼のマキタ”製チェンソー。 エンジン付が欲しかったのですが、住宅街で使うには気が引けて...電動となりました。
使わなくなった子供の学習椅子などを利用してチェンソー台にしてます。
これくらいの太さの原木であれば、ものの十数秒で簡単に切断できます。
ブルーシートを敷いておくと後片付けが楽なのです。
”玉切り”です。
玉切りが出来たら、いよいよ斧で割っていきます。原木の太さによって四つ割から八つ割くらいにするわけですが、この広葉樹の生木というやつ、特に樫などは強敵です。何度も斧をたたきつけないとなかなか割れてくれません。昔、映画で”高倉健”なんかが簡単そうにスパーン!スパーン!とやっていた様にはいきません。
スウェーデンの手作り グレンスフォシュブルークス製”ハンマー・アックス(斧)”。間近で見ると恐ろしいくらいの”切れる”斧です。
いえいえ、へっぴり腰ではありません!これが正式なフォームなのです。足を前後に出すと、ミスッた時や何かの拍子にに足をもっていかれます。長靴は当然鉄板入りです。
一度割れると後は比較的楽に割れてくれます。
だいたいこんな感じに割りますが、原木によってはもっと太くなったり、細くなったりします。
”薪完成”とはいかないのですね、これが。
しかも割った薪はすぐには使えません。最低1年は自然乾燥させる必要があるので、今春割った薪が使えるのは来冬ということになります。気の長い話ですね。しかしこの様に暖かい時期にせっせと玉切り・薪割りに励み、燃料を蓄えていかないと、冬を暖かく過ごせません。我が家は他に暖房器具が無い!のです。(エアコンは別として) まさにアリとキリギリスのイソップ的世界観を自虐的に実践し生活しております。 はい。
もちろん割ってある薪を購入することもできますが、やはり自分で苦労して作った薪が燃えて出す炎を眺めながら飲むウィスキーは最高です。(何より薪は買うと相当高い!!)
という事で、『薪ストーブ』に興味のある方で”薪割り体験”をしたい方は、どしどしご応募下さい!漏れなく薪割り後のおいしいビールが付いてきます。さらに抽選で”冬に美味しいウィスキーを飲める券”を差し上げます。
それでは次回、福岡支店 米満支店長 十八番の”お祭り忍者”張りに元気が出るやつよろしくお願いします。