2014/2/25(火)
私は『長崎くんち』が大好きです。人生の中からはずせない位『くんち』が大好きです。
長崎ではそんな素敵な人たちを最高のほめ言葉?で『くんちバカ』と呼びます。
私を知ってる人は、またくんちの話かと思われるかもしれませんがしばらくお付き合い願います。
私は、『長崎くんち』の踊町のひとつで麹屋町という町で育ちました。踊町というのは、長崎くんちに参加する町のことで現在59ヶ町あります。よく今年は出ないの?と聞かれるのですが、踊町は7年に一度しか回ってきません。6年間の熱い想いやら何やらを溜めに溜めて、7年目の本番で爆発させます。その7年に1度しか回ってこないくんちの踊町ですが、麹屋町は今年本番の年です!!麹屋町は川船を奉納しています。
川船は7年間、毎年あるただ一つの出し物です。ただ同じものは一つもなく毎年違う川船が見れます。本当のくんちバカは川船の囃子の音を聞いただけでどこの町かわかるといいます。ちなみに私もどこかわかります(笑)
前回参加した平成19年のときは雨で不完全燃焼気味だったので、よりいっそう想いがこもっています。今年こそは雨も降らず、素晴らしい秋晴れになるよう神様どうかお願いします。
ここからは、せっかくなので普段見ることのできない準備の裏側を少しお見せしたいと思います。まず各踊町の看板ともいえます傘鉾ですが、現在は写真のように箱の中で眠っています。これから補修や新調をし本番を迎えます。
麹屋町の傘鉾は昔からだしが変わっていない傘鉾の一つで、
なんともいい雰囲気を持った傘鉾の一つだと思います。
この写真は明治19年のものです。 現在とほぼ変わっていません
傘鉾は重さが100kg以上あります。それを一人で持って演技します。正直すごいです。傘鉾は傘鉾持ちさんという専門職の方がおられ、毎年すばらしい奉納を見せてくれます。そんな傘鉾もくんちの見所の一つなので見ていただければと思います。ちなみに、傘鉾の持っている棒の所についている1文銭の多さが多いほど傘鉾が重いです。
メインの川船はといいますと・・・、ただいま改装中で、なんともさびしい感じです・・・
何もありません この部分に子供たちが乗ります
ダシの鯉はといいますとこちらも天井に釣られ寂しそうです・・・
本番のときはすべてが合わさりとてもきれいなのでぜひ見に来てください。
ここからは麹屋町の見所を書きたいと思います。
見所①船の大きさ
根曳が22人いまして、全長6mあります。たぶん川船の中で一番大きいと思います。根曳の数も船の中では多い方だと思います。根曳の肩の位置と船の欄干の位置を見ていただければ、船の大きさがわかるかと思います。
見所② 波の形(私はこの形が一番好きです。)
ちなみに私は赤い矢印です。奉納の中で随所に出てくる形なので見ていただければと思います。
見所③ 根曳、お囃子の子供たちの意気込み。
またまた赤い矢印が私です。やせてます。 お囃子の子達もがんばっています。
勢いよく廻りながら・・・水を噴いちゃいます。 全踊町の中で水噴くのは麹屋町と万屋町の二町だけです。
まだまだご紹介したい見所はたくさんあるのですが、このまま書き続けると止まらなくなりそうなので、この辺りで失礼したいと思います。
本番まで後8ヶ月、仕事と練習を両立し怪我しないように頑張りたいと思います。応援宜しくお願い致します。くんち期間中、町で見かけたときは声をかけてください。もしかしたら手ぬぐいも持っているかもしれません・・・。
次回の徒然は急な御願いも快く引き受けてくれました、福岡支店の森山君です。宜しくお願いします。