久留米支店 松本陽恭くん からご指名頂きました 長崎支店 在宅課の中川新五です。
朝から知らない携帯からの着信、お客さんからかと電話にでると、久留米支店の松本くん?あれ?なんの御用かと思ったら、 『徒然お願いします!!』。 困ってる様子だったので、快く引き受けました。番号登録しました~ごめんね~(笑)さっそく本題ですが、私の嗜みとでもいいましょうか。【装い】について綴らせていただきます。
外見で人を判断するな とは言いますが、ほぼ判断出来ると思うのです。(※ほぼですよ。あくまで私見です。)内面は外に浮き出てくるものではないかなぁ~と。だからこそ身形(装うこと)ってすごく大切なことだと思います。
私は、昔から古いもの(古びたもの)が大好きで、学生時代はお金がないのも相まって古着を買い漁りファッションを楽しんでおりました。食べるお金も惜しんで服ばっかり買ってました(笑)
古きものは、長い年月をかけ錆びたり破れたりと自然の力で風化しています。その存在感は今のものでは到底太刀打ち出来ません。ある華道家は『花が枯れ落ちる瞬間が一番美しい(色っぽい)』といいました。同じように、ものが枯れ落ちていく姿に究極のエロス(色気)が存在しているような気がします。だからアンティークなどの古いものに魅せられてしまうのかもしれません。
歳を重ねるにつれ、古着はめっきり着なくなったんですが、根底には古いもの、アンティークな雰囲気が大好きなものが流れてますから、次第にヨーロッパの古い時代(特にイギリス1800年代~1900年初頭のヴィクトリアン時代)の“着こなし”に傾倒していき、さらにディープな世界に迷い込んでしまってます。
そうです。ヴィクトリアン時代といいましても、きらびやかな上流階級ではなく、労働者階級の“着こなし”に...裕福ではありませんが、カッコ良くないですか~、このヤレ感がたまりません!貧しい少年たち、誇りを持った顔つきしてます。ガキのくせに洒落とるな~(ま、私よりはるかに年上ですが...)
古着を着るのではなく、新しいものを着込んで着倒して、体に馴染ませていく。彼らに近づきたい!!このヤレ感を表現するのに最適な生地(素材)が“リネン”です。私のワードローブの中でも多いものになります。※リンネル(仏:liniere 英:linen)とは、亜麻の繊維を原料とした織物の総称。リネンとも呼ぶ。(Wikipediaより)
この着ジワがなんとも言えないんです。惚れ惚れします。右は私が初めてパターンとって生地からミシンで縫い縫い作製したリネンのシャツです。
古い時代の労働者(ワーカー)たちに思いを馳せて憧れて。
1913年アイルランド馬車作りの職人2人。こんな労働なのにジャケットに、ジレ(ベスト)着てからの~男のエプロン!こんな写真見てたらエプロンしたくなるじゃないですか~何もワークはしませんが、エプロンをしたくて、これまたリネン生地でエプロンを作製しました(右)。
例え今それが流行りのものであれ、流行が過ぎても本当にそれを気に入って大切にずっと愛用できる人は、本当に「オシャレ心」を持った人だと思います。フランスの人はとてもオシャレです。しかし、日本ほど流行に敏感ではないそうです。なぜなら自分の個性で選ぶからだそうです。(流行を取り入れながらも自分らしさを大切にしています。)日本人は、個性というより、雑誌の影響をもろに受けてしまっています。外国のジャーナリスト達が口を揃えて言うのが、「日本人には個性がなく、みな同じに見えてしまう」ということです。
フランスにおいて最も有名な日本人画家“藤田嗣治(レオナール・フジタ)1886~1968”
「エンピツでかっ!」 「自転車ちっちゃ!」
個性爆発!!ですね~。真似できません、これを着こなせるようになるには、まだまだ修行が足りません(笑)これはすぐには真似できない例ですが、まずは人真似でいいと思うんです。雑誌の真似でも。ただ、そのままの着こなしをするんではなく、そこに自分のフィルターを通して自分で考えてみる。お洒落とは、自分のこと(長所・短所)体型などをよく知り、自分の価値観をしっかり持ったうえで、自分なりに工夫して、自分らしさを素直に表現すること。だと思います。
同じ服を着ていても、ボタンの掛け方を変えたり、襟の表情を変えたり、パンツの裾をロールアップしたり小物やアクセを付けたりとちょっと工夫をするだけで見え方が違ってきます。そうすると気分も違ってきます。
重要なのは“スタイリング”。サイズ感、色、個性など...着こなしのバランスです。どんなにイイもの、レアなものを身に付けていても、着こなしが悪かったら、カッコ悪いでしょ!
セックス・ピストルズの生みの親イギリスのデザイナー ヴィヴィアン・ウエストウッドいわく、『 服は着る人の考え方を写し出す 』最初はカッコ悪くても自分で考え、何が自分に似合っているのか理解して自分でものを選べる人の方が、ずっとカッコいい!と思います。それがわからない人は、歳をとるにつれ色気を失った普通のオジちゃん・オバちゃんになっていくだけはないかと。
こんなジイさんになりたいな~、なれるかな~
『たかが着るもの』が一筋縄ではいかないのは、自信と同時に『さりげなさ』がものをいう分野だからでしょう。しかし、オシャレだけ上手くても内面の無い人間は人の目を一瞬引くだけで終わってしまうということもお忘れなく!
“装う”ことは、人生に彩りを与えてくれるとっても大切なものだと思います。
ダラダラと長ったらしく書きましたが、要するにただ、お洒落するのが、バカが付くほど大好きっていうだけなんですけどね(笑)。自分なりの“装い”の楽しみ方を見つけると、お洒落することがもっともっと楽しいものになりますよ~。
さて次のバトンは、暖かくなってきたので気分だけでも沖縄に。沖縄支店 営業2課の安良城 政巳さんです。快く引き受けてくれてありがとう!