2013/11/27(水)
日記ならまだしも、不特定の方が見られるところに、未熟な文章を載せるのは気が引けますが、ご容赦いただければと思います。
さて、何を書こうか結構前から考えていまして、実際にそれについて書いてみたものの、何かしっくりこなくて、最初から書き直しました・・・。だって鬼平犯科帳は皆知っているし、好きでしょうから(笑)今回は好きな漫画の話をさせていただきます。
その漫画とは『ギャラリーフェイク』です。
概要は、以下のとおり。
漫画は1992年より『ビッグコミックスピリッツ』(小学館)にて不定期で連載開始、2005年に連載を終了した。単行本は小学館ビッグコミックス全32巻、小学館文庫版全23巻。また、描き下ろし1話を載せた自選集が1冊出ている。第41回(平成7年度)小学館漫画賞を受賞した。アニメは2005年1月8日から2005年9月24日までテレビ東京系列で放送された。ナレーションは石坂浩二。(以上ウィキペディアより抜粋)
ストーリーはというと、ニューヨークにあるメトロポリタンミュージアムの元キュレーター(学芸員)で、表向きは贋作・複製等の美術品を専門に扱い、裏では美術館の横流し品・あるいは盗品など、いわくつきの美術品をブラックマーケットを通じて法外な値で売りさばいていると噂されるアートギャラリー「ギャラリーフェイク」のオーナーである、主人公の藤田玲司が様々な登場人物・美術品を通じて、「美とは何か?」を追い求めるといった内容です。
この作品に出会ったきっかけは、最初アニメの再放送でたまたま見たのがきっかけで、アニメから漫画にはまり、全巻古本屋で探して集めました。
漫画も幅広く見ますが、過去にこれだけはまった漫画はなく、私の人生にも多大な影響・刺激を与えてくれたものもありません。
元々、世界史が好きだったのがきっかけで、主に西洋絵画ですが、高校のときから機会があれば美術館へ行くようになり、書くことに興味はないのですが、絵を見ると心が安らいだり、刺激をもらったり、新たな発見があったりしていたので、漫画を通して芸術に触れることができるこの漫画は自分の中では別格のような存在になっていきました。
この「ギャラリーフェイク」では、非常に多くのジャンルの芸術品が登場します。絵画はもちろんのこと、宝石・時計・楽器・お面・刀・遺跡・仏像・建築物・焼物など、上げたらきりがありません。また、登場する美術品に絡んで、社会問題・時事問題にも言及することも多く、推理サスペンス、コミカルな人間模様、時に憎み合い時に愛し合う人々の交流、文化財保護の問題など、ストーリーは多岐にわたります。
作品が生まれた背景や、作成者にまつわる事なども触れてあるので、より登場する美術品に興味が持てます。私も、この漫画の影響で機械式時計というものに興味を抱いて購入してみたり、NYのメトロポリタンがどれほど凄いのか興味があり、単身で行ってみたりと、漫画の中だけでは飽き足らず、実際に見てみたい・感じてみたいと強く感じられる内容です。
実際にメトロポリタンへ行ったときの写真です。展示されている作品の中には漫画の中に出てきたものもあり、大変興味深かったです。私は3日かけて堪能してきましたが、もし、機会があれば一見の価値有りますので、是非どうぞ。
先日脳科学者の茂木先生が某番組で漫画を読めば頭が良くなると言われていましたし、秋の夜長に芸術の入門書的な意味合いでこの『ギャラリーフェイク』を読んでみてはいかがでしょうか?
お次は、同じ業務課の先輩で、宮崎支店の前田さんです。よろしくお願いします。