2013/5/31(金)
突然ですが皆さん「幽霊」って信じますか?
「ひょっとしたらいるかも」ですか? 「そんなのいるわけないじゃん」ですか? 私は子供のころからずーっと、後者の方で全く信じていませんでした。お化け屋敷は大好きだし、若い頃は友達と幽霊が出ると噂の廃墟に夜中に行ってみたり、と面白がっていました。
ところが…
私は大学生時代は岡山県で過ごしていました。1年生の頃は学生寮に入っていまして、集団生活を楽しんでいました。
私が行っていた大学は学生寮に入れるのは1年生だけで、2年生からは必ず1人暮らしをしなくてはいけませんでした。今なら自分で住むところは念入りに調べて契約するのですが、当時は学生だけあって「安けりゃどこでも!」みたいな感じで適当に探して契約しました。
契約したアパートは私が学生生活を終了し引越しをするまで、大家が3回変わりました。不動産は変わらなかったので当然、そんなことは後から知ったことで、その時は全く知りませんでした。2階建てで1階が8世帯、2階が8世帯の合計16世帯が住んでいました。
私は2階の204号室に入居しました。1ヶ月ぐらいして気が付いたのですが、1階には104号室は無いんです。「あれっ?」縁起の悪い番号が1階には無く、私の部屋だけ4がついてるんです。不動産に問い合わせて見ても「うちは、特に気にしていませんから」と言われただけで「細かい事は気にするな」みたいな感じでした。
私も「まぁいっか」と思って住み続けました。間取りは1K 6畳。トイレ、風呂は別々、エアコン付き、そして私が気に入っていたのがロフトが付いていたんです。寝る時は、階段を出してロフトに登り漫画を読みながら寝るのが最高でした。
そんな1人暮らし生活を1年続けていましたが、こんな私にも合コンで彼女が出来ました。彼女の実家は裕福だったので、彼女は賃貸ですがマンションに住んでいました。私はボロアパートなので、段々住み心地の良い彼女の家に住むようになって自宅には1ヶ月に2回ぐらいしか帰らない生活になりました。
私のボロアパートに異変が起こり始めたのはこの頃からでした。
「あれっ?」2週間ぶりに自宅へ帰った時です。
「電話の受話器があがっている!」 しかもちょっとのズレ方じゃなく、明らかに外れているのです。元どおりに戻して、2週間して帰ってくると、また受話器が外れているんです。
その次の異変は、「点検口が開いてる!」
ユニットバスって天井に点検口がありますよね。風呂に入って天井を見上げた時に気が付いたんですが、点検口が開いているのです。10cmぐらいずれていて、絶対誰かの手で開けない限りは動かないと思うのですが、それが開いているのです。
この辺りから、ちょっと不気味に感じると同時に、ネズミか?と思っていました。長い夏休みが来て、彼女が実家へ帰省したので私もボロアパートへ戻ってきました。その日の夜に忘れもしない出来事が起こったのです。
当時は、きちんと自炊をしてましたので、パスタを作って、テレビを見ながらビールを飲んでいました。酔いも少し回ってきたのでお気に入りのロフトに上がり、漫画を読みながら眠りにつきました。夜中にエアコンをガンガン効かせていたのですが無性に暑くて寝苦しかったのです。
すると、ピキーンッ!!
金縛りにかかってしまいました。実をいうと金縛りは高校生の時からよくなっていました。金縛りは筋肉の緊張でなるとか、脳が寝ぼけて動けないとか(本当?)聞いていたので、特に怖がらず「久しぶりになったなぁ」と思っていたら、今日は何か感じが違っていました。
「頭の右側に何かいる!」 体は固まっているので、眼球だけゆっくり右へ向けると
もやっ、としたものがいるのです。
「何だっ??」暗闇に目が慣れてくると段々姿が見えてきたのです。
「子供だ!」 2、3歳ぐらいでドラえもんみたいに頭の大きな子供が、鮫の様な目をしてじーーーっと 正座をして私を上から覗き込んでいるんです。
10分ぐらい、その状態が続いていましたが、今度はその子供が正座をしたまま、まるで天井から吊り下げられているように、ゆっくり浮いたかと思うと、私の胸にじわーっと乗ってきました。すると、すごく重たくて骨が折れそうな勢いで押しつぶしてきました。
「痛い!苦しい!」 ってまでは覚えているんですが気がついたら朝になっていました。
その出来事を友達や彼女に話しても「夢じゃないの」「はい、うそー」とか言われて信じてくれませんでしたが、私もビール飲んで酔っていたし、元々そんなの信じてないしで、そう思うと、やっぱり夢かなと思って決着しました。
それからは、電話の受話器が外れていたり、点検口が開いていたりなど全く無く普通に生活していました。
大学生活4年間が終わり、遂に卒業です。ボロアパートだったけど、結構住みやすかったなぁ、と思いながら友達に手伝ってもらって引越しの準備をしていました。
食器、衣服を片付けて、テレビ、オーディオ等をダンボールに入れました。そして友達とタンスを抱えて動かした時に、友達が・・・。
「何これっ!?」
タンスの裏の壁に、床からロフトへ向かって転々と汚れみたいな、染みみたいな物が付いていました。
よーーく見てみると・・・・
小さな手形と足形なのです。手形はハッキリと付いていて、足形は這ったような跡が付いていました。その時は全身の毛が逆立つような衝撃があったのを覚えています。
あの出来事は本当だったのだ・・・・。信じるか信じないかはあなた次第ですが・・・。
これから暑い日が続きますが、この話を読んで少しは涼しくなりましたか?次は明るい話題をお願いしますね。鹿児島支店の勝木さんバトンタッチです。